こんにちは。テクマトリックスの長久保です。
今回はJenkinsに関する情報共有となります。
目次
共有事項
2024年11月15日以降のJenkins LTSはJava 17または21を必要とし、Java 11のサポートを終了します。
2024-11-15
https://www.jenkins.io/blog/2023/11/06/introducing-2-2-2-java-support-plan/
Jenkins LTS will require Java 17 or 21 and drop support for Java 11.
このような結論に至った経緯や背景については、以下のJenkins公式ブログにて詳しく記載されています。
Introducing the 2 + 2 + 2 Java support plan
対応要否の確認方法
2024年11月15日以降のJenkins LTSにバージョンアップする前に、Javaの実行環境をJava 17もしくはJava 21にする必要があります。
Jenkinsが参照しているJavaのバージョンは以下の方法で確認が可能です。
確認方法1:Jenkinsのダッシュボード > Jenkinsの管理 > 表示される警告
JenkinsがJava 11で動作している場合、Jenkinsの管理に警告が表示されます。
ただ、こちらの日付については表記ブレがあるようです。
2024/5/24時点での最新LTSであるJenkins 2.452.1で表示される警告には2024年09月30日と記載されていますが、Jenkinsのブログでは2024年11月15日と記載されています。また、the documentationのリンク先(Java Support Policy)には、2024年05月17日時点ではJava 11についての情報は記載されていません。
いずれにせよ、2024年11月15日以降のJenkins LTSではJava 11はサポート対象外になるため、対応が必要です。
確認方法2:Jenkinsのダッシュボード > Jenkinsの管理 > システム情報 > java.runtime.version
java.runtime.versionの項目でJenkinsが使用しているJavaのバージョンが確認できます。
計画的なバージョンアップの推奨
Jenkinsのバージョンアップは、ただ単に新機能を追加するだけでなく、システムの安定性やセキュリティを維持する上でも非常に重要です。また、外部ツールとの連携を維持するために、プラグインのバージョンアップが必要になり、プラグインのバージョンアップに伴いJenkinsのバージョンアップが必要になることがあります。
Jenkinsは安定稼働するCIツールではありますが、バージョンアップでのリスクは他ツール同様に存在します。計画されていないタイミングでのバージョンアップは、予定外のコストが発生し、プロジェクトの進行に大きな影響を及ぼす可能性があります。
早めの対応計画と実行により、これらのリスクを避け、安定した開発環境を保つことが大切です。
具体的なバージョンアップの方法
Jenkinsの公式ページにJava 17へのバージョンアップ手順が公開されています。
Upgrading to Java 17
また、本ブログ内でもバージョンアップの際の手順と注意すべきポイントについてまとめたブログがありますので、併せてご確認ください。
Jenkinsのバージョンアップについての注意点をまとめてみた
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今回紹介したようなJenkinsのバージョンアップはもちろん、CI/CDについてご不明点やご相談があれば、いつでもお問い合わせください。