こんにちは、テクマトリックスの米田です。
2025年1月30日に【生産性向上!Excelを置き換えRedmine、Git、Jenkinsで実現する効率的なソフトウェア開発】というタイトルでウェビナーを実施しました。

今回は私が担当したセッション【Redmine・Git・Jenkinsで実現するモダンな開発環境】で頂いた質問のうち、回答できなかった質問や、アンケートで「有益だった情報、もっと知りたかった情報などお聞かせください。」の欄に記載いただいた中から抜粋・一部修正して回答させていただきます。

質問1:Git+Jenkins+Redmine以外のツールでの実現可否

モダンな開発環境の実現のために、今回は課題管理ツールにRedmine、バージョン管理ツールにGit、CIツールにJenkinsを用いていますが、他のツールでも実現可能でしょうか?

回答:はい、可能です。例えば、バージョン管理ツールにGitではなくSubversion(SVN)を利用した場合でも、RedmineはSVNをサポートしていますし、JenkinsにはSVNに対応したプラグインがあるため、連携可能です。他にも、バージョン管理やCIにGitHub、課題管理ツールにRedmineを利用した場合でも、Redmineに用意されているGitHub連携のプラグインREST APIを利用することで、同様の環境を構築することが可能です。

質問2:Git+Jenkins+Redmineまとめて導入支援の制約

Git+Jenkins+Redmineまとめて導入支援について、全て同じ環境に構築しないといけないとか、制約等があれば教えていただきたいです。

回答:それぞれのツールを連携させるために、ツール間でネットワーク接続が必要です。それ以外の制約はありません。すべてを同じ環境に構築しないといけない、といった制約もありません。オンプレやクラウド、Dockerを用いたコンテナ上でも構築可能です。

Git+Jenkins+Redmineまとめて導入支援の詳細はこちら

質問3:Jenkinsで実行される自動テストについて

Jenkinsから自動テストを実行するデモをご紹介頂きましたが、自動テストは自作のスクリプトを動かしているのでしょうか?それとも御社の自動テストツールを使用されているのでしょうか?
また、Jenkinsを有効活用する方法についてもっと知りたいです。

回答:今回のデモンストレーションでは、JavaのビルドツールであるMavenとテストフレームワークであるJUnitを用いて、Javaのソースコードにあるスペルミスをテストしました。弊社のテストツールは用いていません。一方で、Jenkinsで実行されるパイプラインに、弊社のテストツールを組み込むことももちろん可能です。様々なテストツールをご用意していますので、気になるテストツールやCIに組み込んでみたい製品などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、Jenkinsからテストが自動で実行されたのは、事前にGitLabからJenkinsへのウェブフックを設定していたためです。これにより、修正したソースコードをGitLabへプッシュすると、Jenkinsでパイプラインが自動的に実行されました。

パイプライン自動実行までの流れ

Jenkinsを有効活用する方法について、弊社では2種類の定期ウェビナーと有償のJenkinsトレーニングをご用意しております。Jenkinsトレーニングは有償にはなりますが、これからJenkinsを活用していくにあたっての重要なエッセンスが盛り沢山です。ぜひこれらの受講をご検討ください。

【定期ウェビナー】

【Jenkinsトレーニング】

質問4:成果物管理ツールとの連携

成果物管理ツールとの連携等の情報はありますでしょうか?

回答:Jenkinsには本記事の公開時点で1900以上ものプラグインが用意されており、様々なツールやサービスと連携することができます。成果物管理ツールと連携する際に用いるプラグインも多数用意されており、ビルド成果物の効率的な管理と追跡が可能です。代表的な成果物管理ツールとしてはJFrog ArtifactorySonatype Nexus Repositoryが挙げられますし、Amazon S3などのクラウドストレージを利用してビルド成果物を保存・管理する方法も一般的です。プロジェクトの規模や特性、チームのニーズ、社内の規定を考慮して最適なツールを選定し、プラグインを用いてJenkinsと連携させることをお勧めします。

まとめ

本ウェビナーでは「生産性向上」に焦点を当て、効率的なソフトウェア開発を実現するために必要なモダンな開発環境についてお話ししました。多くの方にご参加いただき、セッション後の質疑応答やアンケートでは貴重な質問やコメントもいただきました。ウェビナーは盛況だったと考えています。
また新たなテーマでウェビナーを開催する予定ですので、その際はぜひご参加ください。

本ウェビナーの他のセッション【Excelで消耗していませんか?Lychee Redmineで進化するプロジェクト管理 ~正確な進捗・対応報告と現場の作業量を把握し効率的に管理する方法~】で取り上げたLychee Redmineの詳細はこちら

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弊社のソフトウェア開発基盤構築ソリューションは、ソフトウェア開発の「開発効率」と「品質向上」の両立を支援します。本ウェビナーでご紹介したRedmine、Git、Jenkinsを連携させたモダンな開発環境は【ソフトウェア開発ツールチェーン構築 Git Jenkins Redmineまとめて導入支援】というサービスで提供しています。ソフトウェア開発における効率化と品質向上を目指す方々におすすめのサービスです。気になることがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

By yoneta